渋谷スクランブルスクエアにて「Love is Sustainable」をテーマにしたイベント展示の会場設計を2箇所行った。
7階の都市のリジェネラティブを発信する「Tokyo Urban Farming POP UP」では現場で実際に使われている単管パイプをベースに構成した。会場の向かい側にスムージー屋さんがあることからレモンの木を中心に軽く腰掛けられるベンチを組み込んだ。レモンの木のプランターには、ちょっとした汚れや傷で商品として出荷出来なくなったバスタブをリユース。
平台にはバック型コンポストや植物栽培用照明を吊り下げたマイクロファームを展示。都会のオフィスやコワーキングスペースなど、庭のない屋内空間でも野菜やハーブを栽培できる。
会期後、単管は足場屋さんへ、ハーブやレモンの木は棚板、バスタブと共に別の場所で育てられる予定である。
12階の株式会社博報堂が社会実装を行うSDGsアクションプラットフォーム「EARTH MALL」では廃棄太陽光パネルを天板に用いて展示台をつくった。出展する10社の展示物は小さなチョコレートから大きな家具まで大きさが様々であったことから展示台の高さをそれぞれに合わせて可変できるように組んだ。会期後は別の場所でテーブルとして使用される予定である。
各階、館のイベントテーマに合わせて、設置/解体が容易なディテールであり、会期終了後展示に使用された什器が別のかたちで再利用されるようデザインした。